この記事は、以下の方に向けて書いております
- つみたてNISAに興味がある人
- 長期的に無理なく投資したい方
- 将来のために資産を増やしたい方
老後向けて、貯金だけでは不安だから、他にいい方法ないの?
こんな悩みを解決します。
本記事のポイント
・つみたてNISAの解説
・メリット、デメリットを比較
・おすすめの資産運用方法
この記事を書いている僕は、つみたてNISA歴4ヶ月です。
将来の生活のために着実に資産形成しています。
現在の運用実績は+12%ほど。(2020年6月時点)
2018年1月に開始された「つみたてNISA」ですが、実際にその仕組みを知っている人は少ない印象です。
最近では、さまざまな投資商品がありますが、
結論から言うと、投資を始めるなら、まず「つみたてNISA」をしましょう。
国が補助してくれるお得な制度を、分かりやすく解説していきたいと思います。
目次
つみたてNISAとは?
つみたてNISAとは、2018年1月から開始した、少額からの長期・積立・分散投資を目的とした非課税制度です。
でも、つみたてNISAは全て非課税なので税金はかからないんだ。
投資できる上限は年間40万円で、日本に住む20歳以上の方なら誰でも加入できます。
投資の初心者でも利用しやすいのが『つみたてNISA』です。
つみたてNISAの特徴
つみたてNISAの概要です。
利用できる人 | 日本に住んでいる20歳以上の方 |
---|---|
口座開設可能数 | 1人1口座 |
非課税期間 | 最長20年間 |
投資可能期間 | 2018年〜2037年 |
投資対象 | 金融庁が認めた投資信託 |
つみたてNISAは、日本政府が国民1人1人にも、しっかりと投資に目を向けてもらうためにできた投資をサポートする制度です。
投資で大事なのは、長期的にコツコツと資産を形成していくことなので、「つみたてNISA」は、投資初心者にぴったりの制度と言えます。
運用期間は最長で20年間
運用益が全て非課税
掛け金の引き出しがいつでも可能
一般的な投資の場合、運用益に対して20%ほどの税金がかかってきます。
しかし、「つみたてNISA」の場合は、運用益が全て非課税となります。
2037年までなら、誰でも加入できるので、もし加入していないので早いうちに運用した方が非課税の期間が多くなります。
例:100万円運用益があった場合
一般的な投資 | 80万円が収益(税金:20万円) |
---|---|
つみたてNISA | 100万円が収益(全て非課税) |
NISAとつみたてNISAの違いは?
NISAとつみたてNISAの違いは以下の表のとおりです。
項目 | つみたてNISA | NISA |
利用できる人 | 日本に住む20歳以上なら誰でも | |
非課税期間 | 20年間(2037年度まで) | 5年間(2023年度まで) |
年間上限額 | 最大40万円 | 最大120万円 |
年間上限額(トータル) | 800万円 | 600万円 |
投資対象商品 | 金融庁が定めた基準を満たす投資信託 | 金融庁が定めた基準を満たす株式・投資信託 |
引き出し可能期間 | いつでも引き出し可能 |
大きく違うのは、非課税になる期間で、5年の期間で投資をするのが「NISA」、20年の期間で投資をするのが「つみたてNISA」です。
つまり短期的に運用するなら「NISA」で、
長期的にコツコツ運用するなら「つみたてNISA」一択です。
結局、NISAとつみたてNISAどちらがいいの?
結論から言うと、圧倒的につみたてNISAをおすすめします。
資産運用のレジェンドである「ウォーレン・バフェット氏」も長期投資を推奨しています。
ウォーレン・エドワード・バフェットは、アメリカ合衆国の投資家、経営者、資産家である。世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、同社の会長兼CEOを務める。大統領自由勲章を受章している。
引用:Wikipedia
「資産運用は長期で考える」、これが投資の鉄則です。
長期投資についての考えを、以下の記事にまとめています。
もし、投資に絶対的な自信がある場合は短期投資でも問題ありませんが、投資初心者やリスクをできるだけ軽減させたい方は、つみたてNISAから始めましょう。
新NISA制度の開始
2019年12月に新NISA制度について発表がありました。
これは2024年度から始まる新しい税制措置です。
簡単に言うと、
今までのNISAが無くなり、新しく生まれ変わった新NISAという制度が開始されます。
現行のNISAとそれほど大きく中身が変わった訳ではありませんが、より仕組みが複雑になりました。
しかも、「新NISA」は現行のNISAと同じで、非課税期間は5年となります。
つまり長期投資の考えで言えば、結局は新NISAよりも、「つみたてNISA」の方が実用的と言えるでしょう。
つみたてNISAのメリット
では改めて、つみたてNISAを始めるメリットをお話します。
メリット①:運用益が非課税となる
一般的な投資であれば、運用益に対して、約20%ほどの税金(所得税+住民税+復興特別所得税)がかかります。
しかし、つみたてNISAでは税金が全くかかりません。
無駄な税金を払わなくていいというのは大きなメリットですね。
これをグラフで簡単に解説します。
これは毎月3.3万円(年間40万円)を年利5%で運用した場合のグラフです。
水色が掛け金で、黄色が運用益になります。
投資期間 | A:貯金 | B:一般的な投資 | C:つみたてNISA | 差額(C-B) |
10年 | 396万円 | 489万円 | 512万円 | 23万円 |
20年 | 792万円 | 1243万円 | 1356万円 | 113万円 |
投資せずに貯金した場合と、投資で運用した場合の差額もかなり大きいですね。
そして、「一般的な投資」と「つみたてNISA」との差額も、20年では113万円とかなりの大金になります。
このグラフからも、「つみたてNISA」がどれだけメリットが高いかが分かると思います。
メリット②:毎月100円から投資を始めることができる
つみたてNISAでは、毎月の積立て金額を100円から投資することができます。
20歳前半で運用資産が少ない方でも、気軽に始めることができるので、とりあえず投資をしてみたい人にもぴったりです。
もちろん途中での解約も可能なので、初心者にも優しい制度ですね。
メリット③:いつでも資産を引き出すことができる
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、60歳以降でなければ掛け金を引き出すことができません。
しかし、つみたてNISAではいつでも出金が可能です。
自分の生活状況や環境に応じて、資産運用ができるメリットは大きいですね。
ただ、つみたてNISAの目的はあくまで長期投資です。
基本的には毎月コツコツ積み立てして、20年間非課税という恩恵をたっぷり受けてから売却する方がお得です。
メリット④:加入する年齢の上限がない
つみたてNISAは、20歳以上であれば何歳からでも積み立てを始めることができます。
「人生100年社会」という言葉もあるように、高齢な方も、まだまだ現役で資産運用を行う時代が来ると言われています。
老後の資産は自分で貯める!
年金をあてにするよりも、別の収入源を自分で確保しておくことが大事になってきます。
メリット⑤:自動でつみたて投資ができる
資産運用というと難しく聞こえるかもしれませんが、実際は、投資商品を決めて毎月自動引き落としにするパターンが多いです。
僕も毎月決まった金融商品を、自動引き落としすることで「ほったらかし投資」をしています。
毎月購入する商品を選ぶ必要がなく、無駄な悩みを抱えることがないので初心者でも始めやすいです。
つみたてNISAのデメリット
デメリット①:金融商品が限定されている
つみたてNISAで購入できるのは、金融庁の定めた条件をクリアした投資信託のみになります。
自分が投資したい商品を見つけても、その商品がつみたてNISAの対象でない場合は、つみたてNISAで購入することはできません。
しかし、裏を返せば金融庁が選んでいる、優良な商品が並んでいるとも言えます。
つまり、膨大な金融商品全てから選ぶ必要が無くなるため、投資の初心者からするとメリットの一つにもなりますね。
デメリット②:損益通算できない
複数の証券口座を使って投資している場合、それぞれの証券口座の1月~12月の利益と損失を合算して、税負担を軽くすることができます。
このルールを「損益通算」と言います。
【一般的な投資の場合】
証券口座Aで+50万円、証券口座Bで-30万円だった場合、トータル損益は+20万円となり、20万円が課税対象となります。
【つみたてNISAの場合】
証券口座Aでプラス50万円、つみたてNISA口座で-30万円だった場合、50万円がそのまま課税対象になります。
つみたてNISA口座を含む複数の口座で投資をしたい方にとっては、デメリットと言えるでしょう。
しかし、つみたてNISAだけで運用する場合は、デメリットにはならないのであまり気にする必要はありません。
つみたてNISAの始め方
つみたてNISAの口座開設の流れは、以下のとおりです。
- つみたてNISA口座を開設する金融機関を決める
- 金融機関のホームページで申請する
- つみたてNISA口座の申込書が届く
- 必要事項を記入して送付する
- 金融機関と税務署の審査を待つ
- 審査が終わったら口座開設完了
申請から口座開設完了まで、10日もあれば完了します。
つみたてNISA口座はいろんな銀行や証券会社で作ることができますが、一番おすすめするのは楽天証券です。
理由は以下の記事でまとめていますが、とにかく初心者に優しくて使いやすい。
迷った時は、楽天証券で投資を始めていきましょう。
つみたてNISAと一般NISAの違いは?のまとめ
今回は、つみたてNISAについて詳しく解説していきました。
つみたてNISAは一般的な投資より断然お得
月100円から始めることができ、投資初心者にもおすすめ
長期投資でリスクを減らしながら投資できる
口座を作るなら楽天証券がベスト
自分が投資を始めるきっかけも、つみたてNISAに興味があったからです。
最初は分からないことだらけでしたが、運用してみると少しづつ資産運用について理解できました。
これから投資を始めたい人や資産運用を考えている人は、まずは「つみたてNISA」から始めていきましょう。