どうもざわらです。
この記事は、以下の方に向けて書いております
- iDeCoに興味がある人
- 老後の生活が心配な人
- お得に資産運用したい人
どうしてお得なのか仕組みを教えて欲しい
こんな悩みを解決します。
本記事のポイント
・メリット、デリットを比較
・iDeCoの始め方を紹介
将来の生活のために着実に資産形成しています。
最近は、海外投資信託で+7%運用中。
今回は、「個人型確定拠出年金(iDeCo)」について、誰にでも分かるように簡単に解説していきたいと思います。
老後の生活に不安がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
iDeCo(個人型確定拠出年金)とは?
簡潔にiDeCo(個人型確定拠出年金)を説明していきます。
iDeCo(個人型確定拠出年金)の概要
個人型確定拠出年金(iDeCo)とは、自分で決めた掛け金を毎月積み立て、老後に受け取りをするという年金制度です。
国民年金や厚生年金と違って、加入も解約も自由に行うことができます。
加入後は、定期預金・保険・投資信託の中から自分に合う商品を選び、毎月一定の掛け金(5000円~)を積み立てます。
そして、60歳以降になったら、積み上げた資産を受け取るという仕組みになっています。
企業型確定拠出年金(企業型DC)と何が違うの?
似たような言葉で、企業型確定拠出年金(企業型DC)があります。
iDeCo(個人型確定拠出年金) | 企業型DC(企業型確定拠出年金) | |
対象者 | 誰でも加入できる | 企業に勤めている方
(企業型DCを導入している企業) |
掛け金 | 自分が負担 | 会社が負担(退職金から拠出) |
口座管理費 | 自分が負担 | 会社負担のケースが多い |
口座開設 | 自分の好きな口座を選べる | 会社が決めた口座のみ |
これは企業に勤めている従業員しか加入することができないため、企業型と呼ばれています。
一方のiDeCoは自営業者・会社員・専業主婦など、基本的に誰でも加入することができます。(会社員であれば企業型DCとiDeCo両方加入することもできる)
iDeCoに入るメリットは
メリット⓵:所得税・住民税が安くなる
加入者が毎月拠出する掛金は、全額所得控除の対象となり、所得税・住民税が軽減されます。
例えば、毎月2万円を積み立て、年間24万円を積み立てした場合,24万円分の所得控除を受けることができます。
仮に年収が500万円だとして、毎月2万円積み立てた場合、所得税・住民税が年間約48,000円減ります。
これを30年間積み立てた場合は、合計144万円分の税制優遇を受けることができます。
メリット⓶:運用益が非課税になる
iDeCoの運用で得た利益は、全額非課税となります。
一般的に株式投資などで得た利益などは、約20%の税金がかかります。
しかしiDeCoの場合、株式投資と比較して無駄な税金を払う必要がありません。
例えば、毎月2万円の積み立てを30年間続けた場合、720万の掛け金となります。
その30年で運用益が+300万円あったとすると、一般的な投資だと300万円×0.2(20%)=60万円の税金を支払う必要がありますが、iDeCoでは税金を支払う必要がありません。
iDeCoのデメリットは?
デメリット①:60歳まで資産の引出しができない
iDeCoで貯めた資産を貰えるのは、原則60歳からなので、それまで引き出すことができません。
若いうちにお金をもっと使いたい人や、結婚・養育費などで大きなお金が必要な場合に、すぐに引き出せないというデメリットがあります。
デメリット②:口座の開設・維持に手数料がかかる
iDeCoを始める場合、銀行や証券会社でiDeCo専用口座を開設する必要があります。
専用口座の開設は一律2,829円がかかり、口座の維持手数料は金融機関によって差がありますが、最低で月171円かかります。
あまり大きな金額ではありませんが、専用口座を開設する場合は、維持手数料の安い金融機関を選ぶことをおすすめします。
おすすめなのは、楽天証券かSBI証券です。
金融商品のラインナップも多く利用しやすいのが魅力です。
デメリット③:受け取るときに税金がかかる
iDeCoの資産受け取り方法は、「年金」 「一時金」 「年金と一時金の組み合わせ」の3種類があります。
iDeCoの場合、掛け金が所得控除の対象となり、運用益が非課税となりますが、受け取り時には税金がかかります。
年金として貰う場合 = 雑所得
一時金として貰う場合 = 退職所得
しかし、受け取りの際にも控除を受けることができるので、自分の状況に合わせて受け取り方を選びましょう。
一時金で受け取る場合にかかる、退職所得の計算は以下のとおりです。
退職所得=(退職一時金 - 退職所得控除額)÷2
勤続年数 | 退職所得控除額 |
---|---|
20年以下 | 40万円×iDeCo加入年数 ※80万円に満たない場合は80万円 |
20年超 | 800万円+70万円×(iDeCo加入年数-20年) |
仮に退職一時金が1600万だとしてiDeCoに30年加入した場合、
退職所得控除額: 800万円+70万円×(30年-20年)=1,500万円
つまり退職所得は、1,600万円-1,500万円÷2なので50万円が退職所得になり、この50万円のみに税金がかかることになります。(10万円ほど)
加入年数が多ければ退職控除額はさらに増えるため、iDeCoに加入するのであれば長期間加入した方が断然お得になります。
iDeCoの始め方は?申し込み完了までの流れ
- 【加入】 証券会社などでiDeCo専用口座を作成する。
- 【商品選択】 定期預金・保険・投資信託の中から商品を選択する。
- 【積み立て】 毎月一定の掛け金を積み立てする。
- 【受け取り】 積み上げた資産を60歳以降に受け取る。
手順⓵:【加入】証券会社などでiDeCo専用口座を作成する
iDeCo公式サイトから証券会社や銀行などを検索することができます。
運営管理会社は多数ありますが、手数料の安い会社を選択する事をおすすめします。
私がおすすめするのは楽天証券とSBI証券です。
iDeCoの他にも投資を考えている人は、2つ以上証券口座を持っておいた方が何かと便利ですので、この機会に口座開設してみてください。
iDeCo専用口座は証券口座を作る際のオプションとして選択できるので、証券口座作成画面から進んでみてください。
手順⓶:【商品選択】定期預金・保険・投資信託の中から商品を選択する
自分が投資する商品を選択します。定期預金や保険商品では大きな運用益を得ることは難しいため、投資信託を選ぶことをおすすめします。
投資信託にも種類があるため、どの商品が良いのか事前に確認しましょう。
手順⓷:【積み立て】毎月一定の掛け金を積み立てする
続いて、毎月の掛け金を決定します。
iDeCoでの掛け金上限は以下のとおりです。
職業 | 上限金額 |
---|---|
自営業 | 月額6万8000円 |
専業主婦 | 月額2万3000円 |
公務員 | 月額1万2000円 |
会社員(企業年金なし) | 月額2万3000円 |
会社員(企業年金あり) | 月額1万2000円or2万円 |
手順⓸:【受け取り】積み上げた資産を60歳以降に受け取る
原則、60歳以降で受け取りとなり、受け取り方法は「一時金受取」もしくは、「年金受取」を選択することができます。
※加入期間が10年未満の場合は、加入期間に応じて受け取り可能な年齢が変わってきます。
加入期間 | 受取が可能な期間 |
---|---|
1ヶ月以上 | 65歳~ |
2年以上 | 64歳~ |
4年以上 | 63歳~ |
6年以上 | 62歳~ |
8年以上 | 61歳~ |
10年以上 | 60歳~ |
iDeCo(個人型確定拠出年金)とは?--始め方や運用方法など簡単に解説のまとめ
今回は個人型確定拠出年金(iDeCo)について簡潔にまとめてみました。
税制面での優遇もあり、普通に銀行で貯金するよりも、かなりお得な制度となっています。
国自体もこの制度を推進しており、これからは個人での資産運用は当たり前という時代が来ています。
もしiDeCoも企業型DCも未加入で、毎月の支出に少し余裕があるのであれば、ぜひこの機会に加入してみてはいかかでしょうか?