この記事は、以下の方に向けて書いております
- これから資産運用してみたい人
- 老後の生活が心配な人
- お得な税制優遇を知りたい人
普通の投資よりはお得って聞くけど、仕組みを教えてほしい。
こんな悩みを解決します。
本記事のポイント
・今始めるべき資産運用を解説
・おすすめの資産運用を紹介
将来の生活のために着実に資産形成しています。
現在の運用実績はつみたてがNISA+12%で企業型DCは+2%ほど。
(2020年6月時点)
今回は4つの税制優遇についてそれぞれの特徴を解説します。
それぞれの制度を比較して、自分に合う資産運用をしていきましょう。
目次
「つみたてNISA」「NISA」「iDeCo」「企業型DC」の特徴を解説
つみたてNISAのメリット・デメリット
つみたてNISAの特徴を簡単に解説します。
・少額から投資信託を始めることができる
・投資信託の運用益が非課税となる
・非課税期間は20年で年間上限40万円
・金融庁の基準をクリアした金融商品が並んでいる
投資初心者が資産運用を始めるのであれば、まず「つみたてNISA」をオススメします。
つみたてNISAのメリットで大きいのは20歳以上なら誰でも加入でき、20年間の税制優遇が受けられる点です。
また、掛け金をいつでも引き出すことができるため、自分の生活に合わしてコツコツ投資することができます。
投資信託の金融商品は、金融庁が定めた条件をクリアしなければ登録できないので、投資初心者にも優しい制度となっています。
デメリットとしては、投資先が金融庁の指定商品であるため、自分の投資したい商品がない場合は、別の証券口座で取引する必要があります。
しかし、投資初心者の場合、金融商品が大量にありすぎると、かえって悩む原因にもなるので、金融商品が指定されているのはメリットと捉えることもできます。
NISAの特徴
つづいて、「NISA」について説明します。
「つみたてNISA」と似ていますが、別物なので間違えないでくださいね。
・個別株も購入可能
・運用益が非課税となる
・非課税期間は5年で年間上限120万円
・金融庁の基準をクリアした金融商品が並んでいる
NISAのメリットは、何と言っても、個別の株式投資ができることです。
年間の投資枠上限は年間120万円までなので、1年で見ると「つみたてNISA」よりも多くなっています。
つみたてNISAとNISAの比較
項目 | つみたてNISA | NISA |
利用できる人 | 日本に住む20歳以上なら誰でも | |
非課税期間 | 20年間(2037年度まで) | 5年間(2023年度まで) |
年間上限額 | 最大40万円 | 最大120万円 |
年間上限額(トータル) | 800万円 | 600万円 |
投資対象商品 | 金融庁が定めた基準を満たす投資信託 | 金融庁が定めた基準を満たす株式・投資信託 |
引き出し可能期間 | いつでも引き出し可能 |
NISAの非課税期間は5年間だけとなっています。
つまり、長期投資にはあまり向いていません。
投資中級者以上の方であれば問題ありませんが、投資初心者がいきなり短期で稼ぐのは少し難易度が高いです。
長期的な資産運用をしたいなら「つみたてNISA」で、短期的に勝負したいなら「NISA」を選択しましょう。
NISA口座は1人1つだけです。「つみたてNISA」と「NISA」を同時に運用することはできません。
iDeCo(イデコ)の特徴
iDeCoとは、正式名称を個人型確定拠出年金と言います。
言葉のとおり、個人で自分の年金を拠出していく貯める仕組みです。
・掛け金が全額所得控除される
・運用益が非課税となる
・60歳まで引き出しできない
・誰でも加入できる(主婦、会社員、公務員、自営業者)
iDeCoのメリットは会社に勤めていない、主婦や自営業者など、誰でも加入することができる点です。
また、iDeCoの場合、月々の掛け金の上限は、職業によっても変わります。
iDeCo | つみたてNISA | ||||
対象者 | 自営業者 | 専業主婦 | 会社員 | 公務員 | 日本に住む20歳以上の人 |
年間拠出額
(月間) |
81.6万円
(6.8万円) |
27.6万円
(2.3万円) |
14.4万円
(1.2万円) |
14.4万円
(1.2万円) |
40万円
(3.3万円) |
非課税期間 | 制限なし | 20年間 |
専業主婦の場合は、毎月最大23,000円掛けることができるので、仮に20歳から40年間運用した場合、掛け金だけで1000万円近く運用することができます。
一方でデメリットは、原則60歳まで掛け金を引き出すことができない点です。
つまり、iDeCoは老後の生活が不安な人向けの、個人年金に近い仕組みと言えます。
企業型DCの特徴
企業型DCとは、企業型確定拠出年金の略称です。
iDeCoと違うのは個人で拠出するか、企業が拠出するかの違いだけです。
その他の仕組みは基本的にiDeCoと同じです。
・掛け金が全額所得控除される
・運用益が非課税となる
・60歳まで引き出しできない
・運営管理費を企業が負担してくれる
もし、会社に勤めている場合は、企業型DC(企業型確定拠出年金)で運用するメリットが大きいです。
確定拠出年金を運用していくには、維持費や手数料等が少なからず発生します。
iDeCoの場合は個人が負担することになりますが、企業型DCの場合は、その手数料の一部を会社が負担してくれるケースがあります。
運営会社によって負担の度合いが違うので、自分の企業がどのような仕組みかは事前に確認しましょう。
つみたてNISA、NISA、iDeCo、企業型DCを徹底比較!
それでは改めて、それぞれの制度を比較していきたいと思います。
つみたてNISA | 一般NISA | iDeCo | 企業型DC | |
---|---|---|---|---|
年間投資額 | 40万円 | 120万円 | 14万4,000円~81万6,000円(現在の職業により異なる) | 33万円~66万円 (確定給付企業年金などの受取り状況により異なる) |
拠出時 | 所得控除の対象外 (課税) |
所得控除の対象外 (課税) |
所得控除の対象外 (非課税) |
所得控除の対象外 (非課税) |
運用益 | (非課税) | (非課税) | (非課税) | (非課税) |
運用期間 | 20年 | 5年 | 加入から、60歳まで(10年間延長可能) | 加入から、60歳まで(10年間延長可能) |
掛金引出し | いつでもOK、ただし非課税枠の再利用不可 | いつでもOK、ただし非課税枠の再利用不可 | 60歳まで原則不可能 | 60歳まで原則不可能 |
損益通算 | できない | できない | できない | できない |
運用商品 | 長期・積立・分散投資向けの一部の投資信託とETF | 株・投資信託・ETF・REITなど | 定期預金・投資信託・保険 | 定期預金・投資信託・保険 |
つみたてNISAか確定拠出年金どちらを選べばいい?
60歳以降の生活が不安なら確定拠出年金
・「老後2000万円問題って結局大丈夫なの?」
このような不安をもっている方は多いはず。
もし現在の生活に少し余裕があり、老後の生活だけが不安なら、「iDeCo」か「企業型DC」に入りましょう。
会社に勤めている場合は、iDeCoと企業型DCのどちらも入ることは可能ですが、両方に入る必要は正直ありません。
ただ、老後を心配するよりも「現在の生活の方が不安」「若いうちにお金を投資に回したい」という人は、無理して入る必要はないかと思います。
効率よく資産運用するならつみたてNISA
「これから投資を勉強していきたい」「効率的に資産運用していきたい」こういった方は、つみたてNISAがおすすめです。
確定拠出年金の場合は、つみたてNISAと比較してかなり金融商品が限定されています。
しかし、つみたてNISAでは金融庁の基準をクリアした金融商品しかなく、確定拠出年金よりもバリエーションが多いのが特徴です。
また、確定拠出年金と違い、つみたてNISAはいつでも引き出しが可能なので、自分のライフスタイルに合わせた投資ができます。
なので、投資初心者におすすめするのは断然、つみたてNISAです。
【2020年最新】「つみたてNISA」「NISA」「iDeCo」「企業型DC」を徹底比較のまとめ
今回は「つみたてNISA」、「NISA」、「iDeCo」、「企業型DC」について比較をしてみました。
効率よく自由に資産運用するならつみたてNISA
まずはつみたてNISAから運用→余裕があれば確定拠出年金
どの制度を利用するかは、自分の職業やライフスタイルによって変わってくるかと思いますが、
もし悩んでいる場合は、つみたてNISAから始めてみることをおすすめします。
資産運用でこれからの生活をより豊かにしていきましょう。